構造物の設置環境によりひび割れの発生形態は千差万別です。構造諸元・応力状態・設置環境等多角的に調査を実施し、損傷が発生した原因を推定後、適切な対策を提案します。
外観目視調査
特別な機材を必要としない最も簡便な調査方法です。しかし、担当技術者には様々な専門的知識・判断力・経験が求められます。
ひび割れ深さ測定(超音波法)
躯体にひび割れが存在する場合、弾性波の伝搬は阻害され、その先を回り込む(回折)特性を利用した非破壊試験技術です。
ひび割れ深さが鉄筋位置まで到達しているかいないかで以後の補修対策が異なってくるため、より高精度な測定が要求されます。
損傷写真図作成(デジタル画像処理)
劣化・損傷の進んだ構造物の損傷形態は極めて複雑・多様であり、高い損傷密度を有する構造物に対して技術者が対応するには限界があります。
私たちはこれらの変状情報をデジタル画像で取得し、幾何補正等の画像処理技術によって損傷情報の定量化を図ります。
目視スケッチングでは精度的に算出困難な“ひび割れ密度”や“ひび割れ総延長”、“剥離面積”等を高精度に把握し、効率的・効果的な対策を立案します。