「自分はこれで生きていく」を見つけるために

当社は、非破壊検査技術を基盤に技術サービスやコンサルティングを行っている。
このような技術サービスでお客様に信頼いただく裏付けとなるのが、各種の認定資格である。
このため当社では、資格ごとに実地研修や受験対策について期間と内容をきめ細かく規定した、新人社員のための技術育成研修制度を設けている。
当社の制度では、約60種類の認定資格のなかから当人の希望により種目を選択し、育成プログラムを立案する。
このプログラムでは、知識やスキルのレベルアップに応じた６段階のステップを決め、毎年ステップアップできるようにするのが大事な目的であり、これに非常な労力をかけている。
育成研修の期間は種目によって異なるが、2年～3年で最終試験に合格すれば免許（資格）が得られる。
この資格を得ることが条件となる。
あとは自分で勉強して技術（技能）のグレードを上げていき、最終的にはマイスターを目指す。
一定レベルまで行けば、積み重ねた職業教育のルートを外れる人は少ない。
すでに技術者として相当の給料を稼げるようになっているからである。

若い世代の多くは自分が何になるかという明確な目標が無いまま社会に出る。
そこから実社会で役立つスキルを身に付けなければならないために、職業人として恰好がつくころには３０歳を超えてしまう。
しかし私達の会社では「自分はこれで生きていく」という明確な職業観を持つ人が８割はいる。
入社後始まる技術育成研修制度によって自分の職業を１日でも早く見定めて、実地訓練をしながら気合いを入れて勉強する。
会社が一体となって「技術育成研修コース」を維持する、おもしろい会社である。